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第37回 ビエルサ

はろはろ!こんにちは?!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。
今日はピレネー地方、三つ目のパラドール、ビエルサです。
過疎の村ビエルサから尚山道を15kmも登った、そこは全く人里から離れた山岳地方ですが、そんな所にも素晴らしい山小屋のパラドールがあるのです。
山好き、トレッキング好きには、もうたまらないパラドールでしょう。

第37回ビエルサBielsa
名称「Parador"Monte Perdido"」ペルディド山のParador


このパラドールは、オルデサ・ペルディド山国立公園(PARQUE NACIONAL DE ORDESA Y MONTE PERDIDO)の中にあり、名称になっているペルディド山はパラドールの裏手にある山のことです。 ピレネーの山奥の小さな村ビエルサから尚15kmシンカ川に沿って山道を登るとオルデサ国立公園の入り口に、こじんまりとした山小屋風のパラドールに行き着きます。
緑深い林と清流、それに覆い被さるような雪に化粧をほどこされたピレネーの雄大な山並みの組み合わせはまるで日本の上高地を思い出させます。
隣り合ったサンタ・マリア教会がスペインに居ることを思い起こしてくれます。
石造り、黒のスレート葺きの4階建てパラドールは外観こそ派手さはありませんが内部の設備はさすがパラドールとして充実しています。 自然の雰囲気を大切にして内装はほとんどが木材を使った暖かい感じのインテリアに仕上げていて、山奥にありながらもバスルームも広く室内の空調設備も整っています。
窓は少し小さめで保温のために二重窓になっています、窓を開ければピレネーの峰々とシンカ川が眺められ、冷たい澄んだ空気が頬に実に気持ちがいいのです。
川の向こう岸には町営のキャンプ場もあり夏場はキャンプやバーベキューを楽しむ人たちでいっぱいになるといいます。

山登りの基地としては勿論、釣り、ハイキング、バードウォッチングと自然の遊びで時間を持て余すことはないでしょう。

1階のサロンでは付近のトレッキングコースを詳しく記した地図や道具、お土産等の売店があります。

それにパソコンによる様々なアクティビティーの検索や紹介がなされていて、その画面を追いながらコースを検討することもできように工夫されています。
そしてレストランでの夕食には虹鱒料理をどうぞ。

ビエルサは小さな村でタクシーが常駐していないため、アインサから45km、約1時間程タクシーで登ってこなくてはなりません。タクシー代の安いスペインでも40〜50Eu程度かかります。しかし素晴らしい山岳ドライブと自然に包まれたパラドールでの宿泊がかなうのですから二人だったらホントに僅かな金額で済みますし行く値打ちは十分にあるでしょう。

  

☆ アインサ

ビエルサのパラドールに行く機会がありましたら、是非とも、11世紀にはアラゴンの小さな王国の首都であり、今なお城壁を残す町アインサを訪ねてみては如何でしょうか?
シンカ川とアラ川の合流地点アインサは今なお城壁の残る美しい町です。
アインサの台地からは、この合流した川が作る二つの人造湖メディアーノ湖とエル・グラド湖の壮大な景色が輝いて見えます。

城壁に登ると、直ぐ真下には美しいロマネスク様式の教会が聳えるマヨール広場を中心に、今なお中世の都市の雰囲気を残す町が広がっているのです。

旧市街をゆっくり歩いて、小さな博物館を見ても二時間程度ののんびりとした小さな町ですが中世の街並みをゆっくり楽しめることでしょう。

by"よっぴ"