« 第38回 マサゴン | メイン | 第40回 マラガ・ゴルフ »

第39回 マラガ・ヒブラルファロ

はろはろ!こんにちは?!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。
今回と次回はスペインを代表する国際リゾート地コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)の中心であり、アンダルシアの県都マラガにある二つのパラドールを紹介しましょう。
マラガは地中海に面した港町、バロセロナが横浜ならマラガは神戸というところでしょうか?スペイン第6位の都市で画家のピカソの出身地としても有名です。
AVEの開通によりマドリッドから2時間半足らず、ピカソ美術館も作られ益々人気が出てきました。
美しい町並に美味しい地中海料理に溢れるマラガ、この二つのパラドールはきっと貴方を魅了するに違いありません。
因みに歌にある「マラゲーニャ」とはマラガ地方の民謡のことですが、美しいマラガ女性の意味でもあるのです。

第39回Malaga Gibralfaroマラガ・ヒブラルファロ
名称Parador" Gibralfaroヒブラルファロ城のパラドール"

コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)の中心地マラガには二つのパラドールがありますが、マラガの白い建物に囲まれた港町を見下ろす高台、ヒブラルファロ山(灯台の丘)に建っているのがヒブラルファロのパラドールです。このMalaga Gibralfaroのパラドールは1920年に建設され一般の家として使用されていたのですが、やがてレストランの営業を始め1965年からパラドールとなったものです。

一部のガイドブック等には隣接する14世紀のヒブラルファロのアルカサバの一部がパラドールとして営業しているように書かれていますが、これも名称と、いかにもアラブの城の雰囲気を持つ建物のせいでしょうか?

確かに、このパラドール自体は歴史的な建築物ではないのですが、バルの一部として利用されている厚い石の壁とアーチ状の石柱に囲まれたバルコニーや重厚な家具に囲まれたサロンで身を休ませればまさに中世の古い城内に居るような気分が味わえことでしょう。

そして、このパラドールの特色は Gibralfaro 城の真横に建っており眼下にマラガ市内と地中海が、一望出来るというロケーションの良さもあります。
天気の良い日にはアフリカ大陸まで見ることが出来ます。
特に部屋やレストラン、サロンからの夜景は格別に美しい。
マラガには港町らしく、美味しいレストランが沢山ありますが、このパラドールのレストランは地元でも有名でいつも大勢の客で賑わっています。 レストランの料理に勿論、海産物のメニューが多く、日本人の口にもとても良く合います。 雰囲気、料理、サービス、どれをとっても非常に質が高いレストランと言えるでしょう。 また、金曜日と土曜にはピアノの演奏やギターの生演奏も入ります。
部屋は広めでブルーを基調にまとめられ、かすかにアロマの香りが漂います。またランプ類は陶器を使うなどシックで落ち着きのある空間を造り出しています。

大変静かで、リゾートを味わいながらマラガ市内の見学も出来るお勧めのパラドールです。

国際観光都市でもあり、このパラドールは外国人の比率は60%、38室の年間の予約率は90%を超えると言う、高台にあるため夏でも比較的涼しく、混むので一ヶ月前には予約が必要です。


☆ Semana Santaセマナ・サンタ(聖週間)

スペインの宗教行事で一番重要なのはイエスの復活を祝う復活祭前の一週間の聖週間(セマナ・サンタ)だろう。
復活祭は春の彼岸後の満月の後の最初の日曜日と決められているので年によって日が変わるので移動祝祭日と呼ばれる。(3月22日から4月24日の間)
このときは何処の観光地も混み合うので旅行者には注意が必要だろう。

聖週間の間、毎日コスタレーロと呼ばれる担ぎ手によって100を越す山車(パソ)がパレードを行うのだ。特にセビージャとマラガの行列は有名だ。
復活祭の行列の山車や衣装には一年間の準備がなされている。

荘厳な雰囲気の中、聖母マリアとキリストの像が飾られた山車が教会を出発し、管楽器と打楽器の楽隊のリードで町中を行進する。その後ろを秘密結社のような顔を覆ったとんがり帽子を被った懺悔者がついて歩く。
時折パソの行列が立ち止まると、今度はサエタ(投げ歌)と呼ばれる哀愁を帯びた嘆きの歌声が響いてくる。                                                  
このときばかりはスペインは敬虔なカトリックの国だと思い起こしてくれる。そしてその後フェリア(春祭り)が待っているのだ。

by"よっぴ"