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第62回 ハエン

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回はアンダルシアのオリーブ畑に囲まれ、サンタ・カタリナ丘陵の頂上にそびえ立つ、とっても素敵なパラドールを紹介しましょう。

第62回ハエンJaen
名称Parador"Castillo de Santa Catalina" サンタカタリナ城のパラドール

ハエンの町中から小高い岩山サンタ・カタリナ丘陵の頂上を臨むと城壁と大きな石造りの立派な建物が見えます。標高760mの岩山の頂上には城壁と大きな塔が残っているのですが、それに一体化するように隣接して花崗岩の素晴らしい建物が建てられたのがこのJaenのパラドールです。
ハエンの町はカルタゴ統治下の時代にはすでに都市機能が形成され、ローマ時代には大都市となり、11世紀にはタイファ王国の首都となりました。イスラム教徒の城跡に13世紀レコンキスタの王様フェルナンドFernando三世が建てたのがこの残った城であり塔なのです。その敷地内に1965年パラドールが造られました。全て新しい建物ではありますが、旧城塞と一体化されたパラドールは古城の雰囲気をそのままに建築されています。

広い建物の中に部屋は45部屋のみ、内装はシンプルで広々しています、きれいな床タイルが素足にとても心地よい。部屋からは眼下に広がる町並みや夕焼けが素晴らしい。

ここのサロンの広さと天井の高さには圧倒されるでしょう。石造りのサロンは10m以上の吹き抜けとなっていますが天井はSanta Catalina城のサロンの天井そのまま真似たものです。このサロンに隣接してレストランがありますが、ここもアーチが連なり鉄製の重厚なシャンデリアが中世の雰囲気を演出しています。

このパラドールから堅固な石造りの城壁に沿って、丘陵の先の展望台までの散歩コースは眼下にハエンの街並みが見下ろせる素晴らしい散歩道です。先端の展望台まで行くとハエンの大聖堂(Catedral)の壮大な姿が見えます。この大聖堂の礼拝堂にはキリストの顔Santo Rostroが残る聖骸布として、聖女ヴェロニカがキリストの顔をぬぐうのに使った布の一枚が納められています。
ハエンから北東に30km程、アンダルシアとラ・マンチャの境界にはオリーブの木に囲まれた静かな町バエサBaezaがあります。多くの建物は金色に輝き過去の繁栄の歴史が偲ばれます。 アンダルシアで最初にレコンキスタによってキリスト教徒に奪回された町で(1227年)タイファ王国の首都でもあったのです。その後1595年には大学も創設され19世紀に解散されるまで続いた歴史的な町です。 1570年から1593年に改装されたカテドラルの中は実に美しく、展示されている金銀製聖体顕示台はキリスト聖体の祝日には行列に加わって外に出ます。

☆ KioscoとEstanco

日本でキオスクと言えば駅構内にあるコンビニを小さくしたスタンド型の売店だが、スペインでのKioscoはだいぶ違う。外からの様子だけを見ると街頭にあるだけで日本のキオスクとよく似ている。ただ、日本のキオスクは商品が数百種類もあるそうで小さなコンビニとも言えるのに対してKioscoは新聞、雑誌がほとんどであとはせいぜい絵はがき位しか売っていない。新聞配達の習慣がないので会社員は出勤途中に購入することになる。

種類はキオスクよりは多く、スポーツ新聞や英字新聞はもちろん、カタルーニャ語やバスク語の新聞も売っている。雑誌の種類も多く小さな書店並にあるが、日本では発売できない「ポルノ」も売っている。一応ビニールがかかっていて立ち読みは出来ないが1冊4,5ユーロ、買っても損はないだろう。ただし持ち帰って空港で没収されても責任は持てないが。。。
絵はがきは基本的に一枚売りだから気に入った絵はがきを日本に出すのもいいだろう。ただし切手はKioscoには売っていない。

タバコや切手を売っているのはエスタンコEstancoという。Estancoはタバコ専売店として誕生し(多くはtabacoという看板がある)たが、ここではタバコ以外に切手、ライターやガム、チョコレートといったお菓子や文房具も置いてある。こちらの方が日本のキオスクに近いかも知れない。

by“よっぴ”