第65回 マンサナーレス
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日は前回のアルマグロの近くにあって、マドリッドからアンダルシアに向かう国道4号線の丁度中間地点に位置するラ・マンチャの大平原の中のオアシスのような存在のパラドールを紹介しましょう。
第65回マンサナーレスManzanares
名称Parador de Manzanares マンサナーレスのパラドール
このパラドールは昔マドリッドとアンダルシアの町を行き来する商人などの旅人達が利用していた国営の宿「アルベルゲ」が改装されてパラドールとなったものです。ですから、大平原を通る国道から柳並木を入って行った、林の奥にあるパラドールの建物自体は特に特徴のあるものではありませんが、エントランスの植え込みやこの地方特有の白壁に赤茶の瓦の組み合わせが上品でパラドールらしい落ち着きを見せていると言えるでしょう。玄関前のターミナルには昔からの農機具や荷車が飾られていて、いかにも農業の盛んなラ・マンチャ地方のパラドールだと思わせます。
内部のインテリアも落ち着きのあるシックな自然素材を使って落ち着きとゆとりが感じられる空間を演出しています。レストランも煉瓦タイルの床に白い壁で広々としています。
国道から近いこともあり、一般客がドライブ・イン代わりにランチに立ち寄ることが多いので一般のメニューの他に均一料金で自由に好きなものが食べられるバイキングメニューを用意していて、食事に立ち寄るほとんどの客はこのバイキングのコースを選択するそうです。料理の種類も非常に多く、デザートまで揃ったバイキングメニューは非常に人気が高く、わざわざ此処の料理を食べに来る人も多いのです。
部屋数もアルベルゲにすると多い方で、豪華ではないけれど、ゆったりとした部屋の作り、落ち着いたサロンは何もしないで観光疲れの身体を休ませるのに絶好のパラドールかも知れません。
また、近くに野生の鹿や猪などの動物や鳥の宝庫となっているダイミエール国立公園があります。普段はバードウォッチングなどの自然を楽しむ観光客が時折訪ねる静かな公園ですが、狩猟の解禁時期には狩猟許可の料金を払って野鳥、うさぎ、鹿、猪などの猟をするために、スペインのみならず、狩猟の盛んな英仏はじめヨーロッパ各地から多くのハンターが集まってきて、この静かなパラドールもとても賑やかになります。そう言えば、サロンには幾つもの鹿の角が飾られていました。
☆ サッカー(フットボール)
スペインで人気の高いスポーツと言えばテニス、ゴルフ、狩猟、スキーなど沢山ありますが中でも一番人気があり、世界でも最強を誇るスポーツと言えばサッカーでしょう。
今シーズン(2014年1月現在)はもっとも人気の高いバルセロナとレアル・マドリッドに加え絶好調のアトレチコ・マドリッドの3チームが優勝を争っています。
スペインリーグでは、プリメーラ・ディビシオン (1部リーグ) 20チーム、セグンダ・ディビシオン (2部リーグ)は 22チーム、セグンダ・ディビシオンB (2部リーグB、実質3部相当)は 4グループで各20チームあり、テルセーラ・ディビシオン (3部リーグ、実質4部相当)は 18グループで各20 - 22チームもあります。 その下にも、ディビシオネス・レヒオナレス(5部以下に相当9部まであるらしい)があり、どの町にもサッカーチームがあると言っても過言ではありません。
主な試合には国内リーグ戦(リーガ・エスパニョーラ)の他、国王杯(コパ・デル・レイ)、スーペルコパ・デ・エスパーニャ(前シーズンのリーグ戦優勝チーム対国王杯優勝チームで行われるカップ戦)があり、その他、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出場したうえ、ワールドカップの予選など自国の代表での試合にも召集され、ゲーム数が多いのでスペインリーグに所属するスター選手達は大変に忙しいのです。
特に人気が高いのはレアル・マドリードとFCバルセロナとの「エル・クラシコ」では海外からも多数のファンが集まり、地元のクラブチーム同士が激突するダービーマッチでは町中がお祭り騒ぎになります。
ところで、バレンシアのチームは試合前の合宿をエル・サレールのパラドールで行うそうです。 バレンシアのファンの方はエル・サレールのパラドールに泊まっては如何でしょう?
もしかしたら2ショットで写真が撮れるチャンスがあるかも…。
by“よっぴ”