« 第82回 バイオナ | メイン | 第84回 カンバドス »

第83回 ポンテベドラ

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。前回のバイオナから北に55km、引き続きガリシア地方、ポンテベドラのパラドールです。

第83回ポンテベドラPONTEVEDRA:
名称「Parador”Casa del Barón」男爵館のパラドール

サンティアゴ・デ・コンポステーラとビーゴの中間にある静かな港町がポンテベドラです。旧市街は17,8世紀の佇まいを残す美しい町です。建物は16世紀ルネッサンスの宮殿でガリシア地方特有の様式で作られた「パソ」と呼ばれる貴族の館です。

この高貴、壮麗、豪華な建物の外観に劣らず館内には重厚な家具、荘厳な石段、豪華な装飾品で飾られて中世の雰囲気を残しているのです。

建物の持ち主が代々伯爵,侯爵、男爵と爵位をもつ貴族で最後の所有者がハゴダ男爵であったことからこの名称がついています。
このパラドールは建物を政府が買い上げ、内装を施し、増築をして現在のパラドールになっていますが、豪華なサロンの一部には、ガリシア地方の典型的な台所の姿を残して、鍋、釜など昔の生活用品をミニ博物館の様に飾ってあります。☆昔の台所
パラドールの周辺は17,18世紀の建物が数多く残る旧市街ですが、このパラドールは観光客のみならず、ビジネスや会社の研修に使われることも多いそうです。
それでも、宿泊客の30%は外国人で、建物の素晴らしさを賞賛するお客さんが特に多いそうです。
もちろん、洒落たレストランで地元の豊富な魚介類の料理を賞味しにくるというお客さんもたくさんいます。


*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*

個人旅行18 基本コース2

スペイン旅行での観光のハイライトと言えばやはり「アンダルシア地方」でしょうか?
スペインの旅行相談の8割は「アンダルシア地方」をメインとした観光を計画しています。
やはりスペインのイメージとすると灼熱の太陽と青い海に白い町。それにピッタリなのが「アンダルシア地方」だからでしょう。
ですから、もうすでにツァーでアンダルシアには行ってしまったという方も多いでしょう。
でも個人旅行では好きな場所でゆっくりしたり、ツァーではなかなか時間等の関係で行けない場所や泊まりたいパラドールもあるでしょう。
そこで、今回はアンダルシアを周遊する基本コースを考えてみましょう。

「地中海・アンダルシア10日間の旅」
今回の出発点は一応マドリッドです。
セビージャやマラガから入国する方法も考えられますが、圧倒的に本数が少なく一般的ではないのと、前回もお話をしたようにマドリッドの市街地に入ってきたときの感動を味わって欲しいからです。
第1日目 ―マドリッド(泊)
第2日目〜マドリッド観光
………  (マドリッドでの観光日数を1日とした場合)
第3日目マドリッド(アトーチャ駅)―AVE―セビージャ(泊)カテドラル、市内
第4日目セビージャ―(バス)―ロンダ(泊)断崖の町、闘牛場
第5日目ロンダ ―(バス)―マラガ ―ネルハ(泊)ネルハの洞窟、フリヒリアナ散策
第6日目ネルハ ―(バス)グラナダ アルハンブラ宮殿 カテドラル、市内
第7日目グラナダ ―(バス)―コルドバ(泊)メスキータ、花の小径
第8日目コルドバ ―(AVE)―マドリッド(泊)
第9日目マドリッド ―第10日目 日本

さてトッピングですが、前回同様マドリッド、或いはバルセロナでの観光日数やパラドールの宿泊を増やすこともモチロンできます。
今回は日程がきつくなるので「基本コース」としてはバルセロナを省いてあります。

このコースでのトッピングは何と言ってもパラドールでしょう。
セビージャ(カルモナ)、ロンダ、ネルハ、グラナダ、コルドバと宿泊地すべてにパラドールがあり、しかも全部お勧めの素晴らしいパラドールばかりです。

カルモナはドン・ペドロ王の素晴らしい古城のパラドール、ロンダはタホ渓谷の断崖絶壁に建つ250年前の旧市庁舎のパラドール、ネルハは地中海の青い海辺の上に建つリゾートタイプのお洒落なパラドール、グラナダはアルハンブラ宮殿の敷地に建つ修道院を改装した歴史のあるパラドール、コルドバは旧市街地から少し離れた高台に建つゆったりと建てられた高級リゾートホテルのパラドールと、それぞれ個性のあるパラドールです。
もう少し日程に余裕がある方なら白い町アルコス・デ・フロンテーラとマラガの高台に建つマラガ・ヒブラルファロのパラドールもお勧めです。

マドリッドにレンタカーで帰ろうとする方でしたら、途中でウベダやアルマグロのパラドールに泊まるのもお勧めしましょう。

by“よっぴ”